SEOで選ぶべきではないキーワードとは?

みなさんは、正しいキーワード選定ができていますか?

「とりあえず検索ボリュームが多いキーワードを選んだけど、なかなか検索順位が上がらないしアクセス・売上も増えない…」といった方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、対策候補として選ばない方が良いキーワードについて解説します。

キーワード選びに迷ってしまう方やアクセス・売上に伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

本記事は、YouTube『【SEO】そのキーワード、選んではいけない』を書き起こしたものです。

避けたほうが良いキーワード

選んではいけないキーワードには、次の3つの特徴があります。

  • 競争相手が強すぎるトピック
  • 戦い方が異なるトピック
  • 発言するに足る資格を保有していないトピック

これらに該当するキーワードは参入対策を考え直すのが望ましいでしょう。

それぞれ詳しく解説します。

①競争相手が強すぎるトピック

これから対策しようと思っているキーワードを実際に検索して、上位にくるライバルページを確認してください。

もしライバルページが大手サイトや超有名サイトの場合、そのキーワード対策するにはまだ早いと考えましょう。

例えば、「クレジットカード」というキーワードを見てみましょう。実際に検索すると、次のような結果になります。

上位ページのほとんどが大企業によって占められています。予算も非常に潤沢で、運用歴も長い大企業のサイトばかりです。

これらのサイトに、立ち上げてまだ間もないサイトで戦うには早すぎます。

他にも、

  • サイト規模が大きいサイト
  • 著名なサイト
  • 専門性が高いサイト

こういったサイトばかりが上位に上がってくるキーワードは、競争性が高すぎます。このようなキーワードに無自覚で参入しないためにも、対策候補のキーワードを一度検索して、上位のライバルサイトの規模やドメイン確認します

②SEO戦術が異なるトピック

Webサイトには、大きく分けて2つの型があります。

  • データベース型サイト:EC・商品通販サイトなど。多くのデータを持ち、Webページとして出力する。ほとんどが企業によって運営されている。
  • 記事型コンテンツサイト:ブログやオウンドメディアなど。記事が元になる。個人から企業まで運営者が幅広い。

これらのサイト型を考慮しながらキーワードを選ぶことで、参入できる場所=キーワードを見定めることができます。

「○○師 求人」という例で見てみましょう。

「○○師 求人」の関連キーワードを1910個抽出し、Keywordmapの検索市場レポートでどういうサイトが常に上位にあるのかを分析しました。

すると、上位のほとんどが大手求人データベース型サイトでしたが、一部ではコンテンツ型サイトが上位にありました。

なかには、すべてのキーワードを大手の企業が取れているのではなく、記事型でしか上位を取れていないキーワードも存在します。

その具体的の1つが、「宮城県 ○○師 求人」といった地域と求人のかけ合わせです。

このキーワードで上位をとっているサイトもほとんどがデータベース型で、大手2社がほとんどの上位を抑えています。コンテンツ型サイトはほぼ上位を取れていません。

一方、「○○師 転職 給料」では、データベース型サイトはほとんど上位を取れておらず、コンテンツ型サイトが上位を独占しています。

「天職 探し方」なども同様です。検索意図が非常に広いキーワードは、コンテンツ型が上位に上がりやすい傾向にあります。

メインキーワードは「○○師 転職」というキーワードですが、データベース型が強いキーワードもあれば、コンテンツ型が強いキーワードも存在するのです。

このように、キーワードによって上位を狙いやすいサイトの型があります。そのため、これから対策しようと思っているキーワードの上位にある競合サイトを見て、自分のサイトの型と同じなのかを確認し、そのキーワードを対策すべきか判断しましょう。

自分がオウンドメディアブログをメインとしてSEOしている場合、上位サイトのほとんどがブログや記事型サイトにあるキーワードに臨むのが望ましいです。逆にデータベース型サイトを運営している場合、データベース型が上位にあるキーワードを選びましょう。

③言及に足る資格がないトピック

これから書く予定のコンテンツのテーマについて言及する資格があるかないかも、キーワード選びでは重要です。

YMYL(健康やお金など人々の人生や生活に関わるキーワード)では、特にこれが求められます。医療の資格を持っていないのに健康・医療のコンテンツを発信することは避けるべきでしょう。

また、YMYLのキーワードについては多くの方がご存知でしょうが、ここに落とし穴があります。

その例を「ダイエット」というキーワードで説明します。「ダイエット 飲み物コンビニ」の上位サイトを見ると、とほとんどが一般のコンテンツサイトでした。

このテーマに関しては、専門的な資格がなく、ある程度自分の経験から言及しても上位にくる可能性高いことがわかります。

一方、「ダイエット 低血糖」の上位サイトは次のような結果になりました。

一定の医療に関する経営のあるサイトがほとんどの上位を占めています。一部には、医師の監修が入っている記事もあります。

「ダイエット 低血糖」に関してコンテンツを書く場合は、その発信者の権威性や専門性、信頼性が求められると考えることができます。

もし「いや、私は『ダイエット 低血糖』に関して個人的によく知っている」と思っても、上位にあがってるコンテンツの多くが専門的な資格や国家資格を持ったライターが書いている場合、自分が本当に言及するべきなのかを一度見直しましょう。

言及すべきかの判断に関しては、Googleが公開している検索評価者ガイドラインも参考になります。こちらの記事で解説しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

検索品質評価ガイドラインから読み解く『EATの高め方』

キーワード選びにおすすめのツール

今回、実際に候補キーワードで検索して上位ページを見ながら判断する方法をご説明しました。しかし、1つ1つ検索してチェックすると非常に時間がかかる大変な作業ですよね。そこでこの作業を楽にするツール「キーワード難易度分析ツール」を紹介します。

使い方を説明します。

1.これから対策しようと思っているキーワードリストを入力して、「分析する」をクリック

2.各キーワードの分析が表示されるので、リンクをクリック

3.キーワードの難易度を1~10位のページを自動的に分析した結果が表示される

ヒットURL(サイトの規模)、運用歴、ドメインが獲得している被リンクから算出された評価値などがわかります。(手順2.で確認できるのは、これらを基に、EAT度、 SEO 難易度、上位サイトの規模の平均値などを算出したものです。)

これらのデータを使えば、先ほどご紹介した選んではいけないキーワードに該当するキーワードを簡単に判別できます。

例えば、今回例にした「ダイエット」のように権威性が高いキーワードを調べてみると、「ダイエット 論文」「注射 点滴」といったキーワードに関しては医療系サイト(病院やクリニックなどによるサイト)が上位に来ていることが分かります。

こういったキーワードは、自分が医療従事者や医療系サイトの運営者でない限り選ぶのは望ましくないでしょう。

このようにこのツールのデータを使うと、選ぶべきキーワード・避けるべきキーワードキーワードを簡単に振り分けることができます。

このツールは無料ですので、ぜひ興味がある方はぜひ使ってみてください。

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まとめ

今回は、選んではいけないキーワードのポイント3つを紹介しました。

  • 競争相手が強すぎる
  • 戦い方が違う
  • 資格がない

この3点を見ながら、そのキーワードを対策するかどうかを判断しましょう。この3点すべてに該当してしまうキーワードを選んだ場合、その参入を再検討し、対策候補から外すと良いでしょう。

キーワード選びは大変ですが、効率よく上位を狙うためには重要な作業です。キーワード難易度分析ツールも活用しながら、自分のサイトで上位を狙いやすいキーワードを見つけて対策していきましょう。