2023年11月のコアアルゴリズムアップデートを分析

11月3日にロールアウトされたコアアルゴリズムアップデートに関して、その影響と傾向について解説します。
※2023/11/29にロールアウトが完了しました。

連発したアルゴリズムアップデート

今年はGoogleからアルゴリズムアップデートが異例のペースでリリースされました。

8月から11月のわずか数カ月間に、ヘルプフルコンテンツアップデートやスパムアップデート、コアアルゴリズムアップデートと、立て続けにアップデートが行われました。

私は約10年近くSEOに関わってきましたが、Googleが大型のアルゴリズムアップデートをここまで短期間に連発したのを見たのは初めてです。

また、この連発によりアルゴリズム解析が難しくなったのも事実です。

例えば、11月にアクセス数が増減した場合、それが11月のコアアルゴリズムアップデートによって影響を受けたものなのか、それとも直前に行われたヘルプフルコンテンツアップデートによるものなのか、その要因を正確に識別するのが困難になった為です。

したがって、今回のアップデート分析では、11月単体の影響度合いのみを見るのではなく、過去数ヶ月の流入増減から総合的に判断する必要があると考えました。

今回のコアアップデートの影響

大まかに見ると、11月のアップデートは以下のような影響がありました。

  • 10月のアップデートで順位を下げたサイトは、11月も引き続き下落した
  • 10月に順位を上げたサイトは、11月も上昇を維持した

もちろん、上記とは別の動きを見せるサイトもありますが、全体的には11月のコアアップデートは10月のコアアップデートを補完し、同じ方向性で調整したと考えられます。

アクセス数が増減したサイトの特徴

以下のようなサイトは、10月そして11月のコアアップデートで立て続けに順位が下がったと考えられます。

  • 単一のコンテンツ評価で順位上昇してきたサイト
  • ドメイン評価のみで短期的に順位上昇したサイト

今までコンテンツの評価で順位維持してきたサイト、10月のコアアップデートによる評価軸の変化によって順位を下げ、11月のコアアップデートでもそれに追随するかのように順位を下げています。

合わせて、「.co.jp」の属性など、単一のドメイン評価のみで順位を急上昇させてきたサイトも、10月のコアアップデートで大きく順位を下げました

一方で、エンティティが一致し、適切な品質のコンテンツを持つサイトは、10月、11月の両コアアップデートで大きく順位を上げた傾向にあります。

詳しくは「11月のコアアップデート、どのサイトが動いた?」を御覧ください。

個別サイトの動向

個別のWebサイトでは、どのような流入数の増減が見られたのでしょうか。今回のコアアップデートで、大きく影響を受けたサイトを調べてみました。

シンクタンクのコラムサイトは急上昇

とある大手生命保険傘下の、シンクタンクのWebサイトが急上昇していました。

約2年間の自然検索流入数の推移を見てみると、今年の下半期から一気にアクセス数が右肩上がりで伸びている事が分かります。

尚、このサイトのように、2023年6月ごろから1位のヒットキーワード数が右肩上がりで伸び始めるサイトが複数確認されている事から、告知されていない何らかの検索アルゴリズムの変更が6月ごろに行われたのではと想定されます。

このアクセス数の増加前に、このWebサイトが何らかのSEO施策を実施したり、記事を書き換えたり、記事ページを増加させたりした調査しましたが、その痕跡はありませんでした。

今までと同じようにWebサイトを運営していた所、今年の下半期からのGoogle検索アルゴリズムの方向性の変更に上手く乗り、流入数が右肩上がりに増加したものと想定されます。

事実、このWebサイトには、権威性が認められる複数のWebサイトから被リンクを受けており、その被リンク数が現在も増加傾向にあります。

Wikipediaや関連企業からの被リンクはもとより、シンクタンクとして発行する調査記事が情報出展元として引用され、結果的に多くの被リンクを獲得しています。

コンテンツの質や著者の適格性に関しては、全ての執筆者がシンクタンクに在籍する研究者である事から、高いE-E-A-Tを満たしているものと見受けました。

家電量販店のWebサイト

とある家電量販店の公式Webサイトも、今年の下半期、5月~6月頃からアクセス数に傾斜が付き始めています。

このWebサイトも約2年間の間、複数のアルゴリズムアップデートでアクセス数が増減しましたが、今年の下半期から急激に伸び始め、過去最高のアクセス数を獲得しています。

また、8月からの複数のアップデートでも影響を受けず、安定的に順位を上昇させています。

特筆する点の一つに、特化サイトを差し置いて上位順位を獲得している点が挙げられます。

家電量販店という特性上、あらゆる商品ジャンルを扱っており、各々のジャンルに特化した専門サイトと競争する事になります。

以前は、専門サイトの方が上位順位を獲得していましたが、今年中旬から大手家電量販店や総合ECサイトの方が上位順位を獲得するケースが増えてきました。

そして、8月、10月、11月のコアアルゴリズムアップデートでもその傾向は続き、多くのキーワードで1位などの上位順位を獲得しました。

また、この家電量販店のサイトは、その知名度の高さから多くの被リンクを獲得しており、運用歴とリンクグラフによって高い信頼性獲得していると想定されます。

その他の傾向については、別のブログ記事「11月のコアアップデート、どのサイトが動いた?」を御覧ください。

アクセス数が減少してしまったら

もし、10月からのコアアップデートで大きく順位を下げてしまった場合、何ができるのでしょうか。

改善施策の一例として、下記が挙げられます

ページ品質の改善

Googleの検索セントラルにも明記されていますが、コアアルゴリズムアップデートで検索流入が減少したからといって、必ずしもサイトに問題があるというわけではありません。

しかし、いち早く流入数を復活させたい場合は、流入減少率が高いページからコンテンツの見直しを行うと良いでしょう。検索セントラルのドキュメントと照らし合わせながら、ページ品質を確認し、その品質に改善の必要性がある場合はリライトします。

特にサイト規模が大きいWebサイトでは、数年前に書いた記事がコアアップデートで急減し、古い内容を掲載していた事に気づくケースもあります。

この機会に、改めてページ品質が保たれているか、検索者のニーズに応えているか見直してみると良いでしょう。

リンクグラフの構築

昨今の検索アルゴリズムで、再び重要視されているのがリンクグラフによる評価値です。

いわゆる被リンクによるドメイン評価値であり、これらドメイン配下のWebページが上昇している傾向にあります。

被リンク獲得となると、リンクビルディングといったプッシュ型のリンク獲得施策が挙げられますが、最近では「自然とリンクされる施策や仕組みづくり」が注目されています。

その一つに「強い便益を提供する事で得る被リンク」があります。

例えば、SEOツールであるGetKeywordは無料でキーワード分析機能を提供しています。

2022年10月の公開後、複数のWebサイトに紹介いただき、安定的に被リンク数を増やしていきました。

結果、コンテンツによるSEO対策は行っていないにも関わらず、関連キーワードで上位順位を獲得しています。

また、「How to Get 1,347 Backlinks Every Month(1347の被リンクを毎月獲得する方法)」によると、引用元となるような情報キュレーションページを作成する事で、自然に被リンクされるとの事。

記事を執筆するライターが、記事を書く際に必要となる情報をまとめて公開する事で、これらライターによって引用元としてリンクされるとの事。

事実、これら記事を公開しているディレクトリ配下の被リンク増減数の推移を調べてみると、安定的に増加していました。

また被リンク元サイトの中には、大手ニュースサイトなど高い権威性を持つWebサイトからもリンクされていました。

以上から、従来の「被リンク営業」によるリンク獲得ではなく、リンクするであろう対象者に便益を先んじて提供する事で、安定的にリンクされる土壌づくりが重要になると言えます。

最後に

今回は、11月3日にロールアウトされたコアアルゴリズムアップデートについて、その影響度合いや傾向について解説しました。

今日(11月22日)時点ではまだロールアウト中の為、また大きく動くかもしれません。しかし、10月以降により重視されるようになったドメイン評価値、エンティティ一致、信頼性は引き続き重視される公算が高いです。

以上、11月のGoogleアルゴリズムアップデートの影響について、ご説明させていただきました。

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※この文章は、YouTube動画をAIで書き起こし、要約したものです。