Twitterを活用し、リードを300件以上獲得した方法

今回は、

  • Twitterマーケティングの効果
  • フォロワーや反響を増やす方法

について解説しました。

Twitterで伸び悩んでいる方や、これからTwitterを始めようとお考えの方に参考になれば幸いです。

渡井に関して

今回インタビューしたのは、弊社CINCの営業責任者兼、執行役員の渡井弘一です。渡井は2020年4月半ばからTwitterを始め、7ヶ月間でフォロワー数1万人を突破しました。

Twitterを始めたきっかけとフォロワー数の推移

渡井がTwitterを始めたきっかけは、コロナでした。それまで主にオフラインで行っていた営業活動を、オンラインへ転換させる必要があったのです。

それまでTwitterは見るだけで、フォロワーもいなかったという渡井。しかし、Twitterを始動してからは、順調にフォロワー数を伸ばしました。

その推移は次の通りです。

7ヶ月でフォロワー1万人突破は、かなり速いスピードと言えます。渡井がTwitterを上手く運用している結果かと思います。

Twitterマーケティングの効果

Twitterは、ビジネスで大きい成果を出しているようです。

現在、渡井が管掌する営業部ではウェビナーに注力しています。Twitterで月に数回ウェビナーの投稿をすると、1回で60~80名ほどの参加者が集まるということです。

また、「直接商談したい」という問い合わせも10数件あり、なかには実際に発注につながった案件もありました。その実際の発注も、ウェビナー経由がほとんどだと言います。

Twitterはウェビナーの集客に大きく貢献しているため、Twitter運用はリード獲得につながっていると言えます。

他の広告と比べたTwitterのメリット

他の広告と比べたTwitterのメリットは何かを聞くと、渡井は次の3点を挙げました。

  • 受注率が高い
  • リードタイム(問い合わせから受注までの時間)が短い
  • 「あなたから話を聞きたい」と問い合わせがある

3つ目のメリットは、Twitterを通して渡井自身の人格、人柄が知られているからこそでしょう。コンペなどで他社と比較されることもないので、営業活動もやりやすいとのことです。

またTwitterにより、普通なら採用できないような優秀な人材の採用にもつながったと言います。

ビジネス面でも採用面でも、Twitterの広告としての費用対効果は非常に高いと感じられているようです。 

また渡井は、ある一定規模のインプレッションを獲得するのは、Webサイトを作って、SEOなどでGoogleから安定的に集客するのと近いと言います。

渡井「あるタイミングで成果がぐっと出始めてからは、成果を出すこと自体それほど難しくないですし、導線をしっかり設置すると、問い合わせにもつながるので、すごく良いと思います。」

Twitterでは一定数のフォロワーを獲得して軌道に乗ると、その後の問い合わせや集客につながる見込みが立つということですね。

Twitter運用で心掛けたこと

続いて、具体的なTwitter運用法について話を聞きました。

渡井がTwitter運用で心掛けたことは、次の3点です。

上から順に具体的には、

  1. 見られる数をどれだけ増やすか
  2. フォローやツイートを直接見てもらう、クリックしてもらう数
  3. その移行率をどれだけ増やせるか

を考えています 。また渡井は「単純にインプレッションだけが取れたとしても、それほどメリットが大きくない。」とも言います。

そして渡井は、それぞれのツイートでの目的を意識しています。例えば渡井は、時々奥様についてツイートすることがあるようです。

このようなツイートでフォロワーが増えないことはわかっていますが、

  • 有益な情報だけツイートし続けるのは負担が大きい
  • 本人のキャラクターが伝わるツイートをすることで、有益なツイートの割合を減らせる

といった点から、Twitterを継続しやすくするためにも、このようなツイートも織り交ぜているそうです。

実際、奥様についてのツイートには反響は大きく、渡井の人柄にも共感を得られています。一見有益ではないツイートも、フォロワー数を増やしたり、エンゲージメントを高めたりするために役立っていると言えるでしょう。

Twitterの運用プラン

渡井が実践したTwitter運用プランは、次の3ステップです。

  1. 調査:すでに成果が出ているアカウントの方法論をカテゴライズして、自分が持っているキャラクターやリソースを考えて、どのようなツイートをするか決める。
  2. 実行:実際にツイートしてみる。
  3. 調整:成果を見ながらチューニングをしていく。

しっかりとプランを立てて取り組んでいることがわかりますね。続いて、ステップ1“調査”の具体的な方法を伺いました。

Twitterの調査方法①「Keywordmap for SNS」

渡井がTwitterの調査に使ったのは、「Keywordmap for SNS」というツールです。

こちらは弊社CINCの提供するツールです。アカウントを入力すると、どのタイミングでどういったツイートをして、そのタイミングでフォロワーがどれだけ伸びたかをグラフで確認できます。

渡井はこのツールを使って、成果の出たツイートを客観的に判断したとの事。

Twitter調査方法②”min_faves”検索

そのようなツールを持っていない人は、自分のツイートか誰かのTwitterユーザネームと”min_faves”と入れて検索しましょう。特定のエンゲージメント以上のツイートを抽出できます。

この方法なら、伸びている人達がどのようなツイートをして、いいねをたくさん稼いでいるのかを調べることができますね。

しっかりとTwitter上で反響の高いコンテンツの傾向などをツールで分析してプランを立てた渡井。もちろん他のアカウントを参考にした上で、渡井のオリジナル要素を取り入れていったことも成功のカギでしょう。

▼参考記事▼

Twitterで発信すべき内容とは?

続いて、Twitterで発信すべき内容やツイートのネタ作りなどについて伺いました。

フェーズごとにツイート内容を考える

Twitterで発信すべき内容について渡井は、「どのフェーズにどういうツイートをするかを、ある程度コントロールすることがすごく大事」だと言います。

“SNSは自分の言いたいことを言う場所”とお考えの方もいるかもしれません。しかし言いたいことを言って評価されるには、実績がないと難しいでしょう。

上手くいっているやり方をしっかり勉強して、その中から自分がやれる選択肢を選ぶ。そして成果が出たら、その実績をバックボーンに言いたいことが言えるようになる。といった段階があるようです。

また渡井は、フォロワー数に応じて「それぞれのタイミングでどういう方向性にしようかなというのは適宜チューニングをしています」と言います。常にフェーズを意識することが大切だと再認識しました。

刺さるコンテンツの作り方

渡井のTwitterで特徴的なのは、いいねやリツイートの数、つまりエンゲージメントの高さです。これは渡井のツイートがフォロワーに刺さるコンテンツであることを証明しています。

渡井が考える“刺さるコンテンツ”のポイントは次の2つです。

  • ユーザ目線で、自分が逆の立場で言われたら嬉しいこと
  • 自分が本当に伝えたいこと

1つ目のポイントは、ユーザ目線に立って、言ってもらいたいことを伝えることです。

例えば、Twitterの運用について。Twitterの継続は負担が大きく、いいねやフォロワーが増えないとプレッシャーに感じる時が誰しもあるかと思います。

実際にその経験がある渡井は、「そんなに気にしなくても良い」と言ってもらえると気持ちが楽になることも知っています。そのため、今Twitterで悩んでいる人に向けて、そのようなツイートができるのです。

自分が言って欲しかったことをツイートするようにしているんですね。

2つ目のポイントは、自分が本当に伝えたいことを伝えることです。 

渡井は、気持ちが入っていないツイートではいいねが伸びないと感じており、自分が本心で伝えたいことをツイートするようにしています。

渡井「結構面白いんですけど、ちゃんと本心で思っているのかそうじゃないのかは、なんとなく伝わる部分もあるのかなとは思います。」

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この2つのポイントを押さえているからこそ、渡井のツイートはフォロワーに刺さり、エンゲージメントも自ずと高くなるのだと思いました。

ツイートのネタ作り

Twitterをやっている方なら、毎日ツイートを続ける大変さは想像できるでしょう。ツイートのネタ探しについて伺ったところ、こちらも「フェーズによってちょっと違う」という回答がありました。

渡井が実際に各フェーズで行ってきたツイートのネタ作りは、次の通りです。

  • ~3ヶ月:仕事中などにネタを思いついたらネタ帳に書く。夜になってツイートを考える時には、10個ほどネタがある状態にする。
  • フォロワー4000~5000人:ネタが思いつきやすくなっている。日頃からツイートの材料を見る視点ができてきた。夜にはいくつか思いついている。
  • 現在:ツイート内容は計画を立てる。
     これまで:資料のダウンロードなどシェア系で伸ばしていた
      ↓
     今後:これまで資料としてダウンロード、シェアしてもらっていた内容を、
        普通にツイートする

渡井は常にやり方を変えていくことを前提としており、1つ施策を決めて着手するタイミングを考えた時点で、すでに次の戦略を考えていると言います。また、このように常に戦略を変えるために、方針やツイートの内容をまとめて考えるような時間を取っているようです。

常に計画を練って戦略を変えてきたことが、短期間でのフォロワー1万人獲得につながったのだと再認識しました。

渡井「じゃないと(計画的に戦略を変えていかないと)、ずっと伸ばしていくことはなかなか難しいのかなとは思います。

Twitter運用で大変だったこと

次に、Twitter運用をしていくなかで大変だったことを伺いました。

Twitterを始めた当初が大変だった

渡井はTwitterを始めた当初、毎日仕事後に自分の時間を3時間ぐらい使ってツイートを考えており、それが大変だったと言います。

Twitterの大変さでは、先ほど話にも挙がった“毎日やり続ける”こともあるでしょう。

しかし渡井は、現段階ではツイート数をそれほど気にしていないと言います。ツイート数よりも、優良な情報をこまめに出していくことを優先しているからです。

フェーズごとのツイート数

一方で、Twitterを始めたばかりの頃は、ツイート数も大切だと言います。

渡井「最初のうちはツイート数は大事だと思います。ザイオンス効果と言いますが、目に触れる数によってその人が印象づけられたりするので、最初は回数が大事です。」

実際に渡井も、始めのうちは、毎日10ツイートほど発信していました。そして8ツイート、7ツイートと減らしていき、フォロワー4000~5000人になった頃には、1日6ツイートほどになったそうです。

渡井はTwitterを始めた当初、始毎日3~4時間を使ってTwitterに注力していました。

一方で、500ツイートほどで3万フォロワーがいるアカウントもあります。少ないツイート数でフォロワー数を伸ばすこともやり方次第では可能ですが、とても高いクオリティの情報が必要となるでしょう。

SNSの炎上について

SNSを始める際の懸念点の1つが、炎上などへの不安ではないでしょうか。

渡井も元々炎上への恐怖心があり、「SNSはやりたくない」と思っていたほどでした。 

しかし、1万フォロワーを獲得した渡井は炎上の経験が無いと言います。そのポイントは、批判をしないことだと言います。

渡井「基本的には常に自分が決めたカテゴリ内のツイートしかせず、そのカテゴリのツイートは誰かを批判したり敵を作ったりするような内容ではないので、だからかなと思います。」 

これからTwitterを始める人へアドバイス

今、Twitterは個人・企業のマーケティングとして再注目されています。最後に、これからTwitterを始める方へ向けてのアドバイスを伺いました。

渡井の考える、Twitterを始める際に押さえておきたいポイントは次の3つです。

  1. 運営の方針戦略をきちんと作る。
  2. 他の人の上手くいっているツイートを分析する。
    (1日あたりのツイート数、ツイート内容、いいね数など)
  3. 調査の結果を基に、KPI(デイリーの目標)に落とし込む。

始めに計画を立てておくことは特に大切です。渡井は「常に3か月後ぐらいの想定の数値、どれくらいフォロワー数が伸びるか、1ツイートあたりのいいね数が増えるか」といった計画値を立てると良いと言います。 

これは、始めに計画を立てておかないと、効果測定ができずにTwitterが上手く運用できているのかが判断できなくなるためです。

そして計画通りにいかなければ、修正をしていく必要もあります。

まとめ

これからTwitterを始める方やTwitter運用でお悩みの方にとって、参考になる話が聞けました。

弊社ではマーケティングのコンサルティングや、インタビュー内でご紹介したツールをご提案しております。詳しく話を聞きたいという方は、こちらからお気軽にお問合せください。