【2023月9月】コアアルゴリズムアップデートで上昇下落したサイトを調査

Googleは定期的にアルゴリズムのアップデートを実施しており、2022年8月23日には約5ヶ月ぶりとなる大規模なアップデートが配信されました。本記事では、このアップデートの内容と特徴、そして現時点で分かっている影響について解説していきます。

今回のコアアルゴリズムアップデートの概要

今回のコアアルゴリズムアップデートは、8月23日からロールアウトが開始され、約2週間後の9月8日までに適用されました。

アップデート当初は大きな変動が確認できませんでしたが、2日後ごろから各サイトの順位に顕著な変化が現れ始めました。

またアップデート終了後も順位の変動は継続しており、一時的に上昇したサイトがその後下降するなど、動きが収まっていない状況が伺えます。

順位の変動期間が長期に及んでいることから、今回のアップデートがGoogleの順位判断に与えた影響は相応のものがあったと考えられます。

分析の結果、今回のアップデートでは以下の2点が大きな特徴として挙げられそうです。

ドメイン属性の重要度が低下?

過去のアップデートでは、ドメインが持つ信頼性を推し量る属性がGoogleの順位判断に大きな影響を与えていました。例えば「企業のドメイン」や「官公庁のドメイン」など、運営元の属性や信頼性が検索順位にも大きく影響を与えていました。

以上から、ある程度評価値が高いドメインの上にコンテンツを乗せれば、一気に順位が上がる傾向にありました。つまり、サイト単位で順位が上がりやすい傾向にあった訳です。

しかし今回はサイト単位よりかは、もう少し小さい単位、例えばディレクトリやURLレベルでの変動が多く確認されました。

これは、ドメインそのものの評価よりも、個別ページの内容評価が重視される傾向にあることを示唆していると考えられます。

医療系検索での非医療従事者が運営しているサイトが上昇

医療関連キーワードでの検索結果を確認すると、過去は病院や行政機関の公式サイトが上位を占めるケースが多かったですが、今回は医療関連企業や医療アプリ運営会社のサイトが順位を上げる傾向が確認できました。

これらのサイトはユーザーが求める情報を簡潔に提示しているものが多く、検索者から見たユーザーエクスペリエンスの観点で評価された可能性が考えられます。

今回のコアアップデート分析が困難だった理由

今回のアップデートですが、全体的な変動の範囲は大きかったものの、個々のサイト単位で見ると変化は小さく、アップデートの影響が見えにくい状況がありました。

Twitter上では「そこまで変化していない」との指摘もありましたが、ツールを用いて確認すると個別サイト単位でも多数の変動が確認でき、解析が非常に困難な状況であることが判明しました。

要因分析を試みましたが、今回のケースでは順位変動の要因を特定することは困難でした。さらなるデータと考察が必要な状況だと言えそうです。

ただし、洞察力とユーザーエクスペリエンスの重要性が示唆された点は大きいと考えられます。

Googleアルゴリズムの一貫性が見えづらくなった?(より複合的になった?)

分析結果から、Googleのアルゴリズムアップデートに一定の一貫性や方針性が見出しにくくなってきた可能性があると考えられます。

過去のアップデート時には、ドメイン評価値やE-E-A-Tを重視するなど、比較的はっきりとした変化の方向性が明確でした。しかし、今回のアップデートではそうした一貫性を感じ取ることは難しく、複合的な要因が作用しているように見受けられます。

今後のサイト運営において重要になる要素

そうした状況下で、今後のサイト運営において以下の要素が重要になってくると予想されます。

  • 検索者の目的や意図を今で以上に深く理解する
  • ユーザーエクスペリエンスの質を最大限に高める
  • 新しいGoogle検索(SGE)への対応を視野に置いてコンテンツ設計する
  • 良いレピュテーションの獲得(=被リンクの獲得)

アルゴリズムの変化を見極めつつ、SGE対応も念頭に運営していくことが欠かせないでしょう。加えて、依然として被リンクの獲得は大切な要素といえます。

変動を続けるアルゴリズムの中で、検索者にとって真に価値がある存在であり続けることが、サイトを維持していくための要となっていくことが予想されます。

今回のアップデートを機に、サイト運営のあり方そのものを再検討する好機になる可能性もあるでしょう。

コアアルゴリズムアップデートの具体的事例

次からは、今回のアップデートで実際に変動が確認された具体的なサイトの事例を見ていきましょう。

医療ワードでの非医療従事者サイトが台頭

医療関連キーワードでの変化の例として、ある病院の公式サイトと個人運営の医療系サイトが下落し、代わって医療アプリ会社のサイトが急上昇する動きが確認されました。

病院サイトは医師による有益な医療情報が掲載されており、運営者も明確な実在の医療機関です。

EEATが担保され、検索意図もある程度対応したコンテンツにもかかわらず、これら医療機関(病院)のWebサイトは今回のアップデートで下落しました。

一方で医療アプリサイトは、医療従事者ではない企業による運営でありながら、検索者の求める情報を簡潔に提供している特徴がありました。

ドメインパワーは不必要か?

なんとも言えなのが正直な所です。

キーワードによってはドメインパワー(評価値)の重要性が見えづらくなった検索結果(SERPs)も存在すれば、ドメインパワーの影響度が強いキーワードも存在しました。

この事から、単純に「ドメインパワーが重要 Or コンテンツが重要」と言い切れないのも事実です。

中古ドメイン利用型サイトが急激に伸びた…

ある病院のサイトが使っていたドメインが、占いサイトに転用され大幅に順位を上げる動きが確認されました。

過去にそのドメインの実績から高い評価が与えられていたため、全く異なるコンテンツであっても一時的に順位上昇が起きた可能性が考えられます。

未だにこのハック手法で急上昇しており、ドメイン評価値が検索順位に大きく影響を与えているとも見て取れます。

サブディレクトリ賃借型の動き

以上のように中古ドメインハック型サイトが上がってるから、「サブディレクトリ賃借型」すべてが順位を上げたか、というと、そういう訳ではありません。

事実、今回コアアルゴリズムアップデートで順位を大きく順位を下げたサイトも存在します。

しかし、一方では順位を上げたサブディレクトリ賃借型も存在します。

以上のように、単にサブディレクトリ賃借型すべてが順位を下げた、上げたとも言い切れませんし、ドメイン評価が重要か否かとも言い切れないのが今回のアップデート状況でした。

まとめ

今回のアップデートでは、ドメイン評価の低下と医療系検索結果での非医療サイトの台頭が大きな特徴でした。しかし、ドメイン評価が問われないとも言い切れませんでした。以上から今回のコアアルゴリズムアップデートは分析が困難であり、Googleアルゴリズムの一貫性も見えづらかったです。

とわいえ今後できる事は、ユーザーエクスペリエンスを重視しつつ、被リンク獲得にも注力することが重要になると考えられます。アルゴリズムは常に変動を続けるため、ユーザーに真に価値を提供し続けることがサイト存続の鍵となるでしょう。

今回のアップデートを機にサイトのあり方を再検討し、改善に向けたアクションを起こしていくことをおすすめします。

※この文章は、YouTube動画をAIで書き起こし、要約したものです。