AIによるコンテンツ作成は駄目なのか?

先日の動画「スパムアップデートが終了!下落サイトの共通点とは!?」のコメント欄で、このようなコメントをいただきました。

「AIに記事を書かせたサイトは悪と理解されてるような感じがしました。私のブログはほぼAIに記事を書かせてもらってるんですが、アプデの影響は今のところ一切ありません」

このコメントについて、私の考えを述べさせていただきます。

AIも正しく使えば有効

私は、AI=駄目と思っているわけではありません。AIも正しく使えば有効だと考えています。実際、私もこのブログの一部の記事ではAIを使って執筆しています。

AIで文章を書かせたからといって、すぐに順位が下がるというわけではないのです。

では、何がNGなのでしょうか。ひとつに、SEOハック的なAIの使い方です。

とりあえずChatGPTに大量に記事を書かせて、流入を獲得し売上を上げるような、ハック的な使い方は不適切だと考えています。

実際、そういったサイトは、2024年3月のコアアルゴリズムアップデートやスパムアップデートで軒並み流入数を減らしているのです。

GoogleのAI生成コンテンツに関するガイダンス

では、GoogleはAI生成コンテンツに対してどのような見解を持っているのでしょうか。

Googleが公開している「AI生成コンテンツに関する検索ガイダンス」には、次のように書かれています。

「制作方法問わず、高品質なコンテンツは評価する」
「自動生成のものを含め、自動化を利用したコンテンツ全てがスパムであるとは限りません」

つまり、AIで作られたコンテンツ全てがスパムというわけではないのです。

では、どういったAIの使い方がよくないのか。それについても、Q&Aが用意されています。

Q. AI生成コンテンツは、Googleの検索のガイドラインに抵触しますか?
A. 検索ランキングの操作を主な目的として生成されたコンテンツは、スパムポリシーに違反とみなされます。

Q. AIを使用してコンテンツを作成する必要はありますか?
A. AIが重要な役割を果たすと考えられる場合は、AIの使用を検討するのもよいでしょう。ただし、AIを検索エンジンのランキング操作目的のために、安価な方法として考えるのは良くありません。

Q. AIが生成するコンテンツは、検索で上に表示されますか?
A. AIを使用したからといってランキングに関して特別なメリットがあるわけではありません。検索順位を上げるためには有用で有益なオリジナルコンテンツで、EATを満たすものは検索で上位表示される可能性が高くなります。

これらの回答から分かるように、AIそのものが駄目というわけではありません。

基本的には、検索者の課題解決になるような有益なページが評価されます。AIを使おうが使うまいが関係ないのです。

一方で、検索ユーザーをサポートする為の利用ではなく、検索順位を操作する目的での使用は、スパムポリシー違反とみなされます。

ChatGPTに大量の記事を書かせ、それをコピペしてサイトに大量に公開し、流入獲得だけを目的とするようなサイトは、今回のスパムアップデートで明確にGoogleから処置(手動対策や順位下落調整)が行われているのです。

適切なAIの使い方とは

では、SEOにおいてAIをどのように活用すればよいのでしょうか。

私なりの案を一部述べさせていただきます。

  • 検索意図の仮分析をしてもらう
  • 記事構成案のサポートをしてもらう
  • イントロ文章やまとめ文章の草稿を作ってもらう
  • 取り上げる商品の説明文の仮案を作ってもらう

こういった「仮案」作りに、AIは非常に頼もしいアシスタントになると思います。

例:記事構成案の草稿を作ってもらう

例えば、ある検索キーワードに関する記事を書く際、そのキーワードを検索するユーザーがどういった意図を持っているのか、サクッと分析したい時があります。

その時は、キーワードデータをAIに読み込ませ、記事構成案を作ってもらうのです。

AIが出してくれた案を参考に、自分でも加筆修正を加えていく。そういった形でAIをサポーターとして活用するのは有効だと思います。

例:金融系サイトの商品紹介文を書いてもらう

また、新商品を取り上げるブログの場合、商品の説明文の草稿をAIに作ってもらうのも一案です。

例えば、金融商品を紹介するコンテンツメディアを運営していたとします。そのサイトで、新しい投資信託を取り上げる事となりました。

普段なら、投資信託の目論見書を隅々まで読んで、その商品の特性や注意点、メリットなどを記事に書かなければなりません。

ですが、その商品説明コンテンツの草稿をAIに書いてもらえば、時間短縮になります。

投資信託の記事であれば、目論見書PDFをAIに渡し、指定した項目に沿って記事の草稿を書いてもらいます。

あとは、自分はその草稿をベースに、読者目線で加筆修正していけばいいのです。

コンテンツ作成の下準備をAIに任せ、自分は編集者やチェック役に回る。そんな役割分担をしながら、一つのコンテンツを磨き上げていく。

そういったAIの使い方は、今後ますます有効になってくるのではないでしょうか。

まとめ

  • AIを使ったコンテンツ作成が全て駄目というわけではない
  • 検索順位操作目的のSEOハック的な使い方は、スパムとみなされる
  • 検索者の課題解決につながる有益なコンテンツ作りが大切
  • その過程でAIを活用するのは問題ない
  • 人間は編集者となり、AIはコンテンツの草稿を書く。そんな役割分担がよい

AIの登場で、不適切な使い方をするサイトも増えてきました。しかし今回のスパムアップデートにより、Googleは明確にそういったサイトへの対策を打ち出しました。

大切なのは、常にユーザー目線に立ち、有益なコンテンツを提供し続けること。

その過程でAIを適切に活用することは、これからのSEOに欠かせない要素になっていくのではないでしょうか。

※この文章は、YouTube動画をAIで書き起こし、記事化したものです。