皆さんはGoogleサーチコンソールを使いこなしていますか?
苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。しかしサーチコンソールは、徹底的に使いこなせば検索順位を上げることもできるツールです。
サーチコンソールには実にさまざまな機能がありますが、今回は検索パフォーマンスのデータを使ってサイト内で伸ばせるポイントを探して検索順位を上げる方法を紹介します。
本記事は、YouTube『【SEO】サーチコンソールを使って検索順位を上げる方法』を書き起こしたものです。
バブルチャートで改善点を見つける
先日、 Googleがこのようなニュースを発表しました。
サーチコンソールのデータをバブルチャートで表示してサイトを最適化しましょう、ということですね。
バブルチャートとは、こちらのような図です。
このバブルチャートは、サーチコンソールの検索パフォーマンスの検索クエリのデータと連動させることができます。すると、改善すべきポイントが視覚的に判断できるようになるのです。
ではこのバブルチャートを使ってサイトを改善してきたいと思います。手順は次の通りです。
1.Googleのニュース記事にあるURLにアクセスする
2.「こちらのテンプレート」をクリックする
3.Googleデータスタジオのテンプレが出てくるので、自分のサイトを選ぶ
4.自分のサイトの検索クエリがバブルチャートで表示される
5.バブルチャートをクリックすると、検索クエリ、CTR、検索順位が表示される
このバブルチャートには、「平均」という線が2本あります(下図の赤線)。この線がとても重要になります。
バブルチャートの見方は次の通りです。
縦軸:検索順位…上に行くほど検索順位が高い(=SEOで上位)キーワード
横軸:クリック率…右に行くほどクリック率が高いキーワード
- 右上…成功している検索クエリ
- 左上…検索順位は高いけれど、クリック率は低い。検索クエリは好調なので、伸びしろがある。
- 左下…検索順位も低く、クリック率も低いので、まだまだポテンシャルが発揮できていない。検索ボリュームが大きいキーワードの順位上昇を図ることで、新規ユーザー集客の見込みあり。
- 右下…検索順位が低いけれど、クリック率が平均よりも高い。まさしくお宝キーワード!←
右上にあるのは良好なキーワードなので、順位の維持やCTRアップを試みることができますが、そこまで手を入れる必要はないでしょう。
改善すべきポイントと、私がおすすめする優先順位は次の通りです。
では、それぞれの具体的な改善手順を説明します。
①検索順位は低いが、クリック率が高いキーワード
例えばこちらに「twitter フォロー管理」というクエリがあります。
平均順位は2.8、およそ3位でCTRは23%と、検索順位にしては非常に高いクリック率です。
実際に「twitter フォロー管理」で検索をしてみると、アプリや他の管理ツールを紹介する別のページ、関連検索枠があって、やっと自分のサイトが表示されます。
自分のサイトまでに非常に長いスクロールが必要ですが、なぜかこの順位でもクリック率は28%です。
なぜこの順位で28%のクリック率があるでしょうか。その理由には、これらの上位サイトが検索意図に応えていない可能性があると推測できます。
サーチコンソールを使って、実際に我々が現在4位にヒットしているページが獲得している検索クエリを調べました。すると、次のようなクエリがありました。
さまざまなニーズが先ほどのページでヒットしているんですね。こういったニーズにもきちんと応えているのかを見ながら、このページのコンテンツの加筆・修正をしていきましょう。
そうすれば、ユーザーが他の上位ページを見ても満足せずに自分のサイトに来た場合、「本当に知りたかったことが書かれている。これが求めていたコンテンツ(回答)だ」と認識してもらえる可能性が高くなるでしょう。
本当に読者が知りたかったことが書かれていれば、読者は満足して検査行動が自分のページで終了することになります。
これはまさしく現在SEO でも重要視されているラストサーチですね。このページは、SEOで非常に重要視される検索意図に応えるページ作りなるので、結果的に検索順位を上げることもできるでしょう。
②検索順位は高いが、クリック率が低いキーワード
こちらのキーワード「検索意図」を例に見てみましょう。
平均順位は1.1、およそ1位ですね。しかし、CTRが2.6%と非常に低いです。
実際に「検索意図」で検索すると確かに我々のサイトが1位です。しかし、CTRは2.6%と低くなっています。他の上位キーワードのCTRを見ると、指名検索ワードを除いても、大体平均13%~20%前後です。
「検索意図」というキーワードに関しては、1位でもCTRが2.6%では異常に低いんですね。
なぜ1位でもCTRが低いのでしょうか。さまざまな理由が推測されますが、1つはタイトルです。ユーザーが検索をして、上位サイトのタイトルを見比べて、「これが自分に合っている」と別のページをクリックしているということです。
また、リスティング広告が表示されることで、SEOの表示枠が下がりCTRが低下している可能性もあるでしょう。
今回は、1位で表示された時の見え方を改善することで、CTRを上げて集客数の増加させることを目指しましょう。
見え方の改善には、タイトルやディスクリプションの訴求力を高めることです。つまり、魅力ある文章を書いて、クリックしてもらえるようにユーザーを惹きつけましょう。
このページがヒットしている検索クエリをサーチコンソールで調べると、次のようなニーズがあることがわかりました。
これらのニーズに応えられる訴求ができるよう、チューニングをしていきましょう。
タイトルの見え方改善に使えるツールには、Google SERP Simulator(検索結果シミュレーター)があります。手順を説明します。
1.ツールにアクセスして、「Japan」を選択
2.対策しようと思っているキーワードを入力し、Enterを押す
3.実際の検索結果がシミュレーターに表示される
4.これから作るタイトルを入力すると、リアルタイムで反映される
この検索結果シミュレーターを見れば、自分のタイトルは競合サイトと比べて魅力的か、思わずクリックしたくなるのかを確認できます。
魅力があり、検索意図にも応えているタイトルとディスクリプションが作れたら、ページに反映をしてクリック率のABテストをしましょう。
クリック率が向上すれば、そのタイトルはより魅力的であり、検索意図に応えてくれそうだとユーザーの認識が高まったとわかります。
まとめ
今回はサーチコンソールのデータを使ってサイトを改善する方法を紹介しました。
このようにサイトの改善をすれば、ユーザーの検索意図に応えるページ作りができて、ラストサーチのページになることができ、結果的にSEO順位アップにもつながるでしょう。
サーチコンソールに苦手意識がある方もいるかと思いますが、サーチコンソールは使いこなせばSEO改善のヒントがたくさん見えてきます。今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ試してみてください。